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二人のグイド

2008年11月09日

今日は、たまたま、2本のイタリア映画を観たけど、
これまた主人公の名前が2本ともグイドっていう男!

まずは絶対見に行くぞと以前からチェックしていたフェリーニの「8 1/2」@桜坂劇場。


Fellini 8½ Opening Scene

主演のマルチェロ・マストロヤンニがまたかっこよすぎ!
空想と現実の間でさまよい、苦悩する映画監督のお話で、
フェリーニの自伝的作品とも言われている傑作。
しかし苦悩も、こうやって美しくなったときに、芸術になるんだなー。
理屈抜きに、美しいシーンがてんこ盛り!綺麗、じゃなくて、美しいよ!
最後の「人生は祭りだ」っていう表現も好きだなー。
パレードのシーンには、思わず泣けてきました。
人間の、弱さと、強さが、とても愛おしく思えました。


そして注文して届いていたDVDを自宅で鑑賞。


Life is Beautiful

いつもユーモアたっぷりの主人公グイドは、ユダヤ人であるが為に、ある日息子とアウシュビッツの強制収容所に連衡されるが、息子にはこれは戦争ゲームなんだよと、過酷な状況の中でも常に楽しみに目を向けさせる。重いテーマなのに、まったく暗くなく、逆にコメディータッチな感じが、人の生きるたくましさと、人生の美しさを感じさせられた。

実は、私はアウシュビッツ強制収容所に行った事があります。一緒に行った友達は、なんか重いから行かない、っていったけど、私は沖縄の人だし、ここまできたら沖縄の人として、見なきゃいけないと思いました。なので一人で行きましたが、足を踏み入れると、そこは特別なところではなくて、地球上の、当たり前の景色の中にあって、とても恐ろしい事は、アウシュビッツじゃなくても、どこでも起きうる。そんな感覚を抱きました。人の髪の毛で編んだ布、捕虜から取り上げためがねの山。。。
人類は、こんなおそろしい事をしでかしたのに、未だに戦争が終わらないのは。。。一番イタイ。。。

今日は、二人のグイドに、出会えてよかった。





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Posted by 首里フジコ at 02:38│Comments(0)□映画
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