G・ガルシア=マルケス
2008年06月28日
『わが悲しき娼婦たちの思い出』
90歳を迎える記念すべき一夜を処女と淫らに過ごしたい!
こんな見出し。どんな人生があって、どんな気持ちでそう思ったのか。
ガルシアマルケスは、結構エロチックなモチーフをテーマにしても、全く嫌らしっ気がない。そこがすごい!やっぱり本質をついているからなんだなきっと。友人にガルシアマルケスを勧められて、でも最近忙しかったので、代表作の百年の孤独は分厚く今は読めないな〜と思って手にした一冊。感情移入しすぎない描写と冷静だけども本能的に行動する潔さとかが、なんとも絶妙な世界観!そう、実は人生は淡々と、情熱の熱いも寒いも紙一重。アイスクリームの天ぷらみたいな文章とは、なかなか出会えない。
Posted by 首里フジコ at 01:43│Comments(0)
│□本